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そこに未発表ライヴ及びリハーサル音源 紙ジャケット仕様盤 未開封新品二作を加えさせていただきます。
内容は言わずもがな。
ラインアップは驚愕の名手トリオ。
故Keith Emerson(Key ex-The Nice、Emerson,Lake & Palmer)、故Greg Lake(B、Vo、G ex-King Crimson、Emerson,Lake & Palmer)、故Cozy Powell(Ds、Per ex-The Socerers、Big Bertha、第二期Jeff Beck Group、Bedlam、
Cozy Powell's Hammer、Rainbow、MSG、Whitesnake、後にBlack Sabbath、Forcefield、Peter Green Splinter Group他)となります。
1985~1986年 イギリス・サセックス Keith Emerson自宅(Fleetwood Mobileを使用)、イギリス・ロンドン”Maison Rouge”での録音となります
「五年間はWhitesnakeに在籍する」「次のソロ作はトリオだ」(Cozy Powell談)と出てきたのが、驚天動地のこのアルバム。
(一体何処で繋がったんだ?これ.......という当時の感でございましたが、故Gary Mooreが以前故Greg Lakeのソロ制作・ツアー参加と繋がると言えばなるほどと.............................)
上記の発言からもお分かりになられます様に、そもそもCozy Powellのソロ契約から立ち上がった感のあるバンドでございます(レコード会社も同じという事も..........)。
そもそもはかのプログレ残党組とも揶揄された”Asia”の驚愕の大成功が基でございます。
”プログレは商売になる”と踏んだ音楽ビジネス側があちこちに再結成等のアプローチを行い、(ソロ制作を経た)Greg Lakeが受諾。映画音楽制作に勤しんでいたKeith Emersonを誘い”Emerson,Lake & Palmer”再結成を目論みます。
しかしCarl Palmerは拒否。そこで名手Simon Phillips等にアプローチ。”Whitesnake”での活動に疑問を抱えていた故Cozy Powellがその案に乗り(「堕ちた偶像であれど伝説には関わってみたい」という方でございますし......)、
Cozy Powell自身の持つソロ契約を基にレコード会社とバンド契約(二枚分制作)、そして二回のワールド・ツアー契約を結んだという経緯がある模様でございます(ここが後々のミソでございます..........Cozy Powellの活動面)。
そもそもかの大傑作”Works Volume1”のバンド面の音楽性、そしてかの”Love Beach”の制作リハーサル(”Love Beach”のボーナストラックで聴かれますが.....)でKeith Emersonが指向した音楽性が基となった感がある音楽性でございます。
時代がコンパクトで洗練されたメロディ重視の音楽性を求めていた事を加味したものでございますが、鍵はCozy Powellでございます。
スケール感と躍動感を強く持ち、リズムの鋭さとパワフルさを兼ね備えた手数の多い独特のドラミングがアカデミック感と細やかさ等に流されがちな音楽性にロックとしての強い躍動感を与えており、”Emerson,Lake & Palmer”ではない、
”Emerson,Lake & Powell ”としての独自の音楽性の確立に大きく貢献した感がございます(ややこしい変拍子は苦手という事もございますが....................)。
非常にスケール感のある音楽性でございますが細やかな構築性も備わっており、大味なものではなく、良い意味でのポピュラー感が伴うメロディアスさが強い音楽性でございます。
良い意味でのコンパクト感がございますが、シングルリリース狙いのあざとさ・いやらしさはないものがミソでございます。
オリジナル”Emerson,Lake & Palmer”解散以降のKeith Emersonの音楽含めたベストワークの一つで、Cozy Powellらしい演奏が聴かれる最後の作品の感がございます。
Greg Lakeはヴォーカリスト中心に考えていた感があり、プロデューサーとして個性の強い二名の演奏を引き立てる為に、ベース演奏はそのプロデューサー感覚のバランス感のあるものとなっております。
(洗練された音楽性を実現する為に、プロデューサーやバンドアレンジャーとしても自己の演奏個性を抑えた感がございます.................................)
かの”展覧会の絵”の驚愕の大ヒットの印象がレコード会社にもあった模様で、かのホルスト”火星”のリメイクをあっさり許可した事からも伺えるものでございます..................................
(そもそもCozy Powell自身もドラムソロで使用しておりましたが........................)
そもそもこれがオリジナルの完成ではないもの。
ボーナストラックとして加えられている楽曲二曲を加えたもので仕上がったものの、レコード会社は難色を示し、楽曲の差し替えを要望しバンド側も承諾。
”Touch And Go”等二曲を加え再編集。これが吉と出た感がございます。
(そもそもカバー楽曲含めたボーナストラック二曲はかの”Love Beach”に繋がる音楽性の感があり、アルバム収録には弱い感。シングルB面用に移行して正解の感がございます.........................................)
Keith EmersonとGreg Lakeの対立等があり制作が困難を極めるものの完成。満を持してのリリース。
好評をもって迎えられるものの、ツアーでの集客は芳しいものではなく、またマネージメントの失態も続き、”二枚アルバム制作・二回のワールドツアー契約”でしたがツアー後あっけなく崩壊となってしまいます...............
(かの”Asia”の崩壊もあり)Keith Emerson/Greg LakeはCarl Palmerを誘い”Emerson,Lake & Palmer”再結成を再び目論むものの、Keith EmersonとGreg Lakeの対立は解消されず、Greg Lakeは離脱。
(その後かの”Ride The Tiger”結成を目論む)。
Keith Emerson/Carl Palmerはプログレッシヴ/ハード系のRobert Berryを音楽性の主体とし、”3”を結成。作品を残すものの、シーンに興味はなく、あっけなく崩壊となります......................
Cozy Powellは”Emerson,Lake & Powell ”契約の違約金の支払いが圧し掛かり、闇のセッション(匿名代理演奏)に精を出さざるを得なくなり(”B”(笑)等でしたか?)、
また”Whitesnake”を解雇された名手John Sykes、名手Tony Franklin、名ヴォーカリスト故Ray GillanとBlue Murderを結成するも活動を巡って対立し脱退。
Jack Bruceとの”幻”のプロジェクト~Gary Moore作品制作参加を経て、かのBlack Sabbath加入へと駒を進める事となります..............................
さて貴重音源二作。
”Live In Concert”: 1986年11月6日アメリカ・フロリダ ”Lakeland Florida Civic Center”での実況録音からの抜粋でございます。
そもそも”Westwood One”で放送された音源からの抜粋したものでございますが、放送用原盤を使用しノイズ処理等を行った感がございます。
完全収録ではない事が悔やまれますが、当時(日本でも)ラジオ放送された内容とは異なる選曲という事がミソ。Greg Lake絡みリリースの感があり、そのGreg Lakeのメイン・パフォーマンス作が加わっている事がミソでございます。
このバンドの音楽性の基礎となった感のある楽曲”Pirates”が収録されており、ここでのCozy Powellの演奏は秀悦。今作一番の聴きものでございます。
その反面、初期の名曲”Knife Edge”では(譜面に噛り付き的な)多分三分の一も理解していない感のある演奏が聴かれ、非常に興味深いものとなっております。
(ややこしい変拍子は苦手とか..............曰くは「ああいうものはBill Brufordに任せるものだ」とか............)。
ドラマーのスタイルの違いもあり、過去の名曲のアレンジも興味深いものがございます。
またホルストの”火星”でのドラムソロが聴かれます...........................
スタジオとは異なり、かなり荒々しい演奏が聴かれる事がミソ。当時のKeith Emersonの機材が時代性もあり興味深いものでございます。
”The Sproket Sessions~An Official Bootleg”: 1986年7月イギリス・ロンドン ”Hammersmith Odeon”でのツアーリハーサルをサウンドボードを通し、カセットテープで録音したものでございます。
ノイズ処理等が成されており、案外高音質でございます。但し、カセット録音でございますので音質に限界がございます。
そもそもが海賊盤対策”ファンサービス・リリース”の感のある作品でございます。
上記に含まれていない楽曲が含まれ、そこが興味深いものでございますが、過去の名曲のアレンジも時代性や機材の違い、ドラマーのスタイルの違いもあり、こちらも興味深いもの。
作品としてのリリースを前提としたものではない為に雑な感があり、そこが玉に瑕でございます。
制作中は困難を極め、やっとツアーに出られるとの感があり張り切るCozy Powellの演奏が聴きものでございます。またバンド・アンサンブルもアルバムに近いものがあり丁寧、上記のライヴ盤と好対照な感がございます。
正直、(上記のライヴ盤含め)完全収録していただきたかった感がございます..................................................................................
現在ではCozy PowellもKeith Emersonも既に亡く、更にはGreg Lakeも世を去り再結成は能。これら三作が非常に貴重なものとなってしまいました。
オリジナルEL&P解散後では故Keith Emersonの演奏を含めたベストの一つでございます。Greg Lakeも正に貫禄という出来。
またCozy Powellらしい顕著なドラミングが聴かれる最後のアルバムとも言えます(おまけにコージーのブラシを使ったジャズっぽい珍しい演奏も聴かれるという貴重なものも........................)
リリース当初は随分と叩かれた感がありますが、クオリティーは抜群に高いもので八十年代プログレッシヴ・ロックの名バンド・名盤として再評価いただきたい作品でございます.............................................
現在では入手が非常に困難。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。